クールガールと獣《ケダモノ》くん
夜。


家の近くのコンビニに
入ってきた車。

「結衣、お待たせ。」


「待たせすぎ。」


この人は、セフレ。


名前は…なんだっけ。


忘れた。


「行こーぜ。」


車を走らせ向かうのは
決まってる。


ラブホ街のラブホ。



部屋を決めて、部屋に入る。


もう抵抗なんてない。


「結衣、会いたかった。」

そんなセリフ真に受けたりしないよ。


キスも…


全部感情はない。


必要ない。


愛なんて存在しないんだから。



笑うことも…


怒ることも…


泣くことも…


無駄なこと。



期待なんてしない。



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