願う場所、望む奇跡
「何で?付き合うって話しになったよね?」
「あんたの言う通りにするって言っただけ。でも、もうその必要もねぇし」
「何を言っているの?」
やっぱり、データを消去したことに気づいていない。
今でもあると思っている。
いつまでも、自分が上にいられると思うなよ。
「付き合っていた訳じゃねぇけど、もう離れて。邪魔」
「義哉くん、自分で何を言っているか分かっているの?……バラすよ?」
ニヤリと笑って言うけど、すげぇバカみたいに見える。
「何をどうやってバラすんだ?」
「どうやってって、この写真を見せるのよっ」
携帯を構って写真を出そうとするけど、だんだん焦ってきている。
「え、何で?」
あると思っていた写真が行方不明で、顔が青ざめてきている。
「あんたもバカだな。いつまでもそのままにしておく訳ねぇし」