願う場所、望む奇跡



「何で?付き合うって話しになったよね?」


「あんたの言う通りにするって言っただけ。でも、もうその必要もねぇし」


「何を言っているの?」



やっぱり、データを消去したことに気づいていない。

今でもあると思っている。

いつまでも、自分が上にいられると思うなよ。



「付き合っていた訳じゃねぇけど、もう離れて。邪魔」


「義哉くん、自分で何を言っているか分かっているの?……バラすよ?」



ニヤリと笑って言うけど、すげぇバカみたいに見える。



「何をどうやってバラすんだ?」


「どうやってって、この写真を見せるのよっ」



携帯を構って写真を出そうとするけど、だんだん焦ってきている。



「え、何で?」



あると思っていた写真が行方不明で、顔が青ざめてきている。



「あんたもバカだな。いつまでもそのままにしておく訳ねぇし」




< 164 / 274 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop