願う場所、望む奇跡



どういう話しをされるのか分からないけど、満面の笑みで返した。

楽しむという気持ちは、私も同じだから。



それから、電車に揺られること2時間、目的の駅に着いた。

地元より田舎であまり人が歩いていないけど、静かで空気がおいしい。

初めてのところだから、2人してキョロキョロしながら歩いた。

知っている人がいないってこともあり、自然と手を繋いで歩いた。



「ここ、みたいだね」



そう言って義哉が指差したとこには、こじんまりとしているけど、落ち着いた立派な旅館が立っていた。

中も綺麗で、少し隠れ家的な感じがした。

部屋も広く、景色もいい。



「こんなとこ、久しぶりに来るなぁ」


「以前は来ていた?」


「まだ2人だった時には、お母さんとよく出かけていたし。莉亜とも行っていたよ」


「本当に莉亜さんと仲良いんだね」



クスクス笑う表情にドキッとする。

正直言って、まだ慣れない。

会話には慣れてきたけど、ふとした表情にはドキッとする。




< 207 / 274 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop