願う場所、望む奇跡
どういう話しをされるのか分からないけど、満面の笑みで返した。
楽しむという気持ちは、私も同じだから。
それから、電車に揺られること2時間、目的の駅に着いた。
地元より田舎であまり人が歩いていないけど、静かで空気がおいしい。
初めてのところだから、2人してキョロキョロしながら歩いた。
知っている人がいないってこともあり、自然と手を繋いで歩いた。
「ここ、みたいだね」
そう言って義哉が指差したとこには、こじんまりとしているけど、落ち着いた立派な旅館が立っていた。
中も綺麗で、少し隠れ家的な感じがした。
部屋も広く、景色もいい。
「こんなとこ、久しぶりに来るなぁ」
「以前は来ていた?」
「まだ2人だった時には、お母さんとよく出かけていたし。莉亜とも行っていたよ」
「本当に莉亜さんと仲良いんだね」
クスクス笑う表情にドキッとする。
正直言って、まだ慣れない。
会話には慣れてきたけど、ふとした表情にはドキッとする。