願う場所、望む奇跡



そう聞き返すと、優しく笑って頷く。


先のことなんて、正直不安しかない。

今は実家にいるけど、義哉も卒業したらずっとっていう訳にもいかない。

私の年齢も考えれば、結婚の話しだって出て来る。

何より、1番の問題はお母さんだ。

家にいる以上、いつかバレてしまうかもしれない。

離れたとしても、2人して結婚もせず独身でいたらおかしいと思うだろう。

反応が怖いのは、他の誰よりもお母さんなのだ。



「話す前から泣きそうな顔しない」



私の隣へ来て、私の両頬を押さえるようにして顔を上げる。

少し強く押さえるものだから、唇を突き出すような形になる。

それを見て義哉は、そのままの格好で私の唇を舐めた。



「っ……ちょっ、と……」



恥ずかしいから反論したいけど、上手く言葉にならない。

もがいているうちに手は放された。

けれど、すぐに唇は絡め取られた。



「んっ……ふ……ん」




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