願う場所、望む奇跡
家でしていたようなキスじゃなかった。
舌同士を絡め、奥深く吸い込む。
背中から体全体が甘く痺れていく。
息するタイミングも分からない。
「……そんな声出されたら、我慢出来なくなるけど」
そう言いながら、ゆっくりと押し倒す。
何も敷かれていないけど、畳だから床より痛くない。
……じゃなくてーっ。
「ちょっ、まだ明るいよ。ご飯も食べていないのに……っ」
なんとか止めようと言葉を並べてみるけど、義哉に効果はないらしい。
止めるのもきかずに、服を脱がし始める。
「やっ……。せ、せめてお風呂……んっ」
尚も悪あがきをしてみるけど、全然聞いてくれない。
「覚悟、してきたんじゃないの?」
私の顔を覗きながら言う。
それでも、手は止まらず、私の体を這っている。
「してきたけどっ……こんな明るい中でなんて思っていないよ……」