願う場所、望む奇跡



どっちの部屋に行くのかと思ったら、迷わず義哉の部屋に入った。

それから、ゆっくりベッドに下ろされた。

そのまま私の上に覆いかぶさって、唇を塞ぐ。

瞬時に、さっきまでの熱が思い出される。



「相変わらず、心臓が壊れそうなぐらいドキドキしているね」



私の胸の方に手を置いてそんなことを言う。

こんなこと、一生慣れないと思う。

手を繋ぐだけでもドキドキするのに。



「これだから、夏希は手放せないなぁー」



顔中にキスを降らせると、手は忙しなく動き、服は脱がされる。

微妙な手の動きに、甘い吐息は止まることを知らない。


いつもいる家で、こんなことをしているのは不思議な感覚だ。

お母さんのことは不安で仕方ないけど、今はこの甘い空気を堪能したい。

義哉といれば、なんにでも勝てる気がする。

何よりも強くなれる気がするんだ。



「義哉……大好き」




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