願う場所、望む奇跡



口に出していたのだろうか。

考えていることを当てられて、驚いた。



「狙っている人もいるんですけど、松本さんが番犬みたいに守っているんですよ。別れたくせに」



番犬って……しかも、舌打ちしてますっ。



「あたしが、何に怒っているか分かります?」



理由が分からないから、首を傾げる。



「松本さんが知っているみたいなのに、あたしは何も聞いていないってことですよっ」



あ、やっぱり、言わないことを怒っている。

それも、松本くんが知っているにが気に食わないらしい。



「えっと、ごめんね」


「別に、謝って欲しい訳じゃありませんけど……」


「ちゃんと、全て話すよ」



いつの間にか暗くなった中、2人で居酒屋へ向かった。

真剣な話しをするのには不向きかもしれないけど、周りが騒がしいから個室に入ってしまえば外に漏れることは少ないと思う。




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