願う場所、望む奇跡



とんでもない爆弾を落としてくる。

そんなこと、考えたこともなかったのに。


だけど、ありがとう。

莉亜の存在が、私を強くしてくれるから。



それから数ヶ月後、義哉の卒業式のあと、そのままこの街を出た。

お母さんと莉亜、悠弥くんに見守られながら。

この先のことなんて分からない。

それでも、ここに集まった3人の協力を得ながら少しずつ進んでいきたい。






2人が旅立って数日、街には衝撃が走った。



「莉亜、大変っ。あの女が義哉のことを言い触らしている」



悠弥からそう報告を受けた莉亜は、すぐに2人の母親に逢いに行った。



「そんな子がいたのね。
夏希も義哉もようやく歩き出したのだから、そっとしておいて欲しいのに」



母親の言うことはもっともだ。

ただでさえ大変なのに、余計なことを言って心配事を増やしたくはない。




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