願う場所、望む奇跡
「林くんっ。あなた事実を知っていて、それでいいの?こんなこと、許されることじゃないわっ」
「あんたが許そうが許すまいが、関係ない。2人の問題だ」
睨みつけるように言うと、遥は怯む。
その隙に、悠弥が少しだけ遥と距離を開ける。
そのとたん、パァンといい音が響いた。
「いったぁ……」
遥が頬を押さえる。
どうやら、平手打ちを食らったらしい。
「ふぅ、すっきりしたー」
叩いたであろう女性は、右手をブンブン振っている。
「ちょっと、何すんのよ、おばさんっ」
「悠弥くんの言う通り、2人の問題。あなたが口出しする必要はないわ」
「えらそーに。誰よ、あんた」
「私?義哉の母親だけど」
「え……!?」