願う場所、望む奇跡



「林くんっ。あなた事実を知っていて、それでいいの?こんなこと、許されることじゃないわっ」


「あんたが許そうが許すまいが、関係ない。2人の問題だ」



睨みつけるように言うと、遥は怯む。

その隙に、悠弥が少しだけ遥と距離を開ける。

そのとたん、パァンといい音が響いた。



「いったぁ……」



遥が頬を押さえる。

どうやら、平手打ちを食らったらしい。



「ふぅ、すっきりしたー」



叩いたであろう女性は、右手をブンブン振っている。



「ちょっと、何すんのよ、おばさんっ」


「悠弥くんの言う通り、2人の問題。あなたが口出しする必要はないわ」


「えらそーに。誰よ、あんた」


「私?義哉の母親だけど」


「え……!?」




< 271 / 274 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop