願う場所、望む奇跡
「林くん!?」
「あ、林くんだー。卒業以来だね」
遥は驚き、もう1人は愛想よく挨拶した。
「あ、あたしの妄想じゃない、証人よっ。
ねぇ林くん、義哉くんは実の姉と付き合っているのよね!?」
凄い剣幕で、悠弥に迫るように言う。
だけど悠弥は、平然と首を傾げる。
「あんた、何言ってんの?どこに、そんな証拠があんの?」
「証、拠は……っ」
グッと押し黙ってしまう。
やはり、証拠がないと弱い。
「やっぱり、遥の嘘かぁ。遥がただ、今井くんを手に入れたいだけねー。がっかり」
「違うわよっ。本当のことよ!」
「もう、いいよ。他の子にも言っておこう。ほどほどにしないと、今井くんに嫌われるよー」
そう言って、女は去って行った。