願う場所、望む奇跡
「今回はこれで終わりにしてあげる。
でも、次またあったら……分かっているわよね?」
ひょっこり出て来た莉亜が、にっこり笑って睨みつける。
それは、悠弥も母親も同じだった。
それを見た遥は、急いでその場を立ち去った。
その日以降、何もなく、1ヶ月も経てば噂は完全に消えてしまった。
2人が旅立って2年後――――――
莉亜と悠弥は、2人が住む街に来ていた。
「あっ、夏希先パーイ!義哉くんっ」
2人の姿が見えたとたん、莉亜が手を上げて大声で叫ぶ。
それに対して、満面の笑みで2人も手を振る。
「久しぶりね、2人とも」
2年間、連絡は取っていても、逢ってはいなかった。
なかなか時間が合わなかったんだ。