-8年後-

美歩 この日 日記を書いた。

本当に大変だったね…。
私は周りの言葉におびえて
逃げようとしているのかな…。
本当に逃げることが
正しいのかな。

私はこの事件がなかったら
自分のこと見失うところ
だった。

「自分らしく」っていうこと
忘れるところだった。
周りに合わせてばかりでは
だめだったんだ。

今まで何か 欠けてた…
その欠けてた部分を

やっと見付けた。
自分の答えを見付けた。

周りに流されてばかりでは
自分が本当にやりたいこと
やれない。

自分が今 何をやれるか
見極めなければならない。

この先

ずっと未来のために

何が起こるかわからない世界
だから、今を精一杯
生きなければならない。

人生楽しまなきゃおもしろくない。

思い通りの人生じゃないから、
予想もつかないことが
あるから良いのかもね。

もし、それが、
良いことであっても
悪いことであっても

これから先に繋がるはず。

自分の道は1つじゃないってこと。
色んな選択肢の中から
人は人生を選んでいるの。

良くも悪くもするのは
自分次第なんだと思う。

職員室

担任の先生に「高校の進路
どうするんだ。」と言われた。
今 成績では司先輩の高校は、
難しいと言われた…。

どんどん成績は落ちているし
司先輩の高校に行ける学力では
ないのはわかってる。

その時…

急に親友の雪の言った話を
思い出した。

「司先輩と同じ高校に
行かない方が良いよ。
女子高行った方がむしろ
良いんじゃないかな。」
という言葉が頭をよぎった。

頭の中でどうしてか
司先輩の後ろ姿が
現れた…。

ああ……覚悟しなければ
いけないんだ…。
8年後の未来に司先輩に
会えるのかな…。
わからない…

その時の私は

「先生がおすすめしていた
女子高にします。」
と言ってた。

担任の先生は、
あれだけ嫌だと
言っていた女子高を
受験すると言って
びっくりした顔をしている。

~私は親友の雪の未来の話を
信じてがんばってみる道を
選んだ~

~深い意味もなく選んだ道を
選んで良かったと言える日は
本当にくるのだろうか…~
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