-8年後-

いつもの中学校

私は美歩。中学2年生になった。
中学校が統合したので
慣れないな~
というか…私ほぼ話してない。

隣りの席の黒瀬が

「お前の姉貴、頭良いんだろ?
それに比べてお前は
大したことないな…」

私はおとなしかったので
悔しかったけど
何も言い返せなかった…。

思うことはあるけど
ほぼ話すことがない私は
おとなしいキャラに
なってしまった…。

一部の男子は私のことが
好きという噂を聞いてしまった。
本当かわからないけど。
一部の女子は私に対する
あたりが強かった…。

男子がわざと1人の男子を
私にぶつけようとしてくる。

私は何とも思わないし
どうしていいか
わからない気持ちは
わかるが
おとなしい自分は
本当の私じゃないから
好きになってほしく
なかった。

ある女子が
「気まずいくせに
モテてんじゃねーよ。」

私はなぜそう言うのか
意味がわからなかった。

噂で聞いただけだし
本当かもわからないのに
と思った。

同じ毎日の繰り返し…。

本当の私を知ってくれる人は
いるのかな…。

今日は英語の授業だから
違う教室に行かないと…。

私の学校は教科によって
教室が違うので
移動しなければならない
…めんどくさい。

私は早く行き過ぎちゃって、
友達おいて来ちゃったみたい。

私が後ろを見ようとするその瞬間
誰かが私の背中をかすかに触れた。

振り向くと端の2人が
真ん中の人の腕をつかんでいる。

背が小さい私は勇気をだして
背の高い真ん中の人を見た。

目がバチリと合うと…

真ん中の人は「うわぁぁー。」
と言って後ろに倒れた。

私は、内心ある意味失礼だろ…
と思った。
しかも司先輩だし…。

その後、司先輩は
「ごめんね、ごめんね。」
と言った。

私はコクンと頷いた。

何で謝るのか意味が
わからなかった。

~私の運命はそれから
始まっていたのかもしれない~

ぶつかった真ん中の人とは、
幼なじみで1つ上の野球部の
司先輩という人だ。

小学校の頃は
好きまでの感情と
言えるものかもわからなかった。

ぶつかったキッカケで
私は気になり始めてしまった!?
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