螺旋上の赤
カリカリ……

カリカリ……

猛烈にレポートを進める私を、花奈はなぜか楽しそうに眺めている。
そんな時間がしばらく続いたとき、レストランに新しい客が来た。

カランカラン…

騒がしい数人がレストランに入ってきた。

「そうなのよ〜。信じられなくない?」

「えっ…それマジ?!」

「それはないわ〜。」

騒がしい集団は大声で話しながら、唯一空いていた私たちの隣の席に座ってきた。

(むぅ、レポートあと少しなのに……集中出来ない。)

「あれ〜?花奈じゃん!!」

その騒がしい集団は花奈を知っているらしかった。
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