エチュード ~即興家族(アドリブファミリー)~
「・・・で、秀」
「なに?」
「おまえ、ママに・・」
「“ママ”なんて言う年じゃないよ、僕」
「あー・・・そーだな。ごめんごめん。お母さんに“何も言わずに家出てごめん”と謝ったか?」
「・・・ごめんなさい、お母さん」
「うん。それはもういいから。おうちに帰ったら、おじいちゃんとおばあちゃんにも謝るのよ」
「はい」
「後、明日、つよしくんにお金を返そうね」
「うん・・・。ねえ、お母さん」
「なあに?」
「どうして・・・お父さんは天国にいるって、あのとき言ったの?僕にお父さんのこと、話したくなかったから?」
「それは・・・」
「お母さん、お父さんのことを聞いたり、父の日とか父親の話題になると、いつもすごく悲しい顔してたから、僕は聞いちゃいけないって思った・・・」
そう言ってシュンと頭を下げた秀一郎の方が、とても悲しそうな顔をしている。
いたたまれなくなった私は、秀一郎の方へ駆けよると、ひしと息子を抱きしめた。
「なに?」
「おまえ、ママに・・」
「“ママ”なんて言う年じゃないよ、僕」
「あー・・・そーだな。ごめんごめん。お母さんに“何も言わずに家出てごめん”と謝ったか?」
「・・・ごめんなさい、お母さん」
「うん。それはもういいから。おうちに帰ったら、おじいちゃんとおばあちゃんにも謝るのよ」
「はい」
「後、明日、つよしくんにお金を返そうね」
「うん・・・。ねえ、お母さん」
「なあに?」
「どうして・・・お父さんは天国にいるって、あのとき言ったの?僕にお父さんのこと、話したくなかったから?」
「それは・・・」
「お母さん、お父さんのことを聞いたり、父の日とか父親の話題になると、いつもすごく悲しい顔してたから、僕は聞いちゃいけないって思った・・・」
そう言ってシュンと頭を下げた秀一郎の方が、とても悲しそうな顔をしている。
いたたまれなくなった私は、秀一郎の方へ駆けよると、ひしと息子を抱きしめた。