HALF MOON STORY
次の日
私は初めて
会社を休んだ
もちろん病気以外のことでた
会社には
もちろん風邪をひいたことにした
明るくなってから
ゆっくりと朝食の準備をした
ハルは私のベッドの中で
まだ眠っていた
パンとサラダ
ゆで卵にオニオンスープ
準備が出来ると彼を起こす
眠そうな彼
髪に寝癖がついて
あちこちに跳ねている
なんか可愛い
隣でその髪のまま
朝食を食べる彼の髪を
何度か触って
癖を直そうとした
ハルは全く気にしない
美味しいと彼が言う
私は嬉しくて笑顔になる
彼の笑顔はなによりのご馳走だ
何でもできちゃう気がしてくる
二人で会話しながら
家事を済ますと
お昼をとうに過ぎていた
今日はハルを
名古屋駅まで送って行くつもり
ずっとしたかったことだ
出掛ける準備ができると
二人でハルの部屋へと向かう
荷物を取りに行くため
おんぷはお留守番
私達は手をつないで歩く
とても良い天気だ
ピクニックに行きたくなった
そんな話をしながら
名古屋駅へ向かった
平日の昼間なので
お客も少なくて
のんびり電車に揺られる
二人でたらたら話ながらだから
すぐに駅に着いてしまった
軽く食事を済ませ
新幹線のホームで新幹線を待つ
二人でホームのベンチに並んで座った
「ハル手を出して」
私はハルにそう言う
ハルは手を出した
「はい、持ってて」
そう言って、ハルの掌に
私の部屋の合鍵をのせた
この間作っておいたのだった
ハルが嬉しそうにありがとうと
言った