銀座のホステスには、秘密がある
「ちょっとー、何この部屋。広っ。あんた、こんな良いとこに住んでんの?」
「うん。まぁ」
見るなって言ったのに、姉ちゃんは部屋の中をあちこち動き回って、バレんじゃないかってヒヤヒヤする。
「ねぇ。晶ー。この機械、何?」
「あ、それはゲルマニウム温浴器でデトックスの効果があって……」
「えっ?そんなの家に置いてんの?」
「あー、彼女がね」
「ふーん。豪勢な方なのね」
「それより鍋の作り方、早く教えてよ」
「そうね。キッチンはどっち?」
ヤバイ。
早く帰ってもらわないと、絶対ボロが出そう。
「そうそう。で、モツは新鮮なやつを……」
姉ちゃんは意外にもちゃんとしたもつ鍋の作り方を知ってて、
「下茹でとかいるの?」
「よく知ってるじゃん。さっと茹でるだけでいいのよ。他のお鍋はないの?」
「あるよ。これでいい?」
「……うん」
教えてもらってるときは順調だった。
「意外と簡単」
「でしょ?まぁ、お姉さまの教え方が上手いんだけどね」
無事に完成したもつ鍋。
二人で鍋を囲んだ。
誰かと家で食べるなんて何年ぶりだろ。
なんだかんだ言いながら、楽しかった。
このまま嘘を突き通せそうな予感。
「コーヒーでも淹れようか?」
「紅茶はないの?」
「ごめん。コーヒーしかない」
「女はね。コーヒーより紅茶がいいんだって」
「へー」
「ダイエットの本に書いてあった」
「あ、そう。じゃ今度から紅茶にする」
「……でも、晶は男じゃん」
「……あー、うん……彼女のために?」
「あ、そういうことね」
「あはは……もちろん」
ヤバイ。
ヤバイって。
何がヤバイって、姉ちゃんの目つきが変わってる。
あの目は、疑ってる目だ。
「晶が料理するの?彼女はしてくれないの?」
「あ、いや。普段は彼女がしてるよ。何て言うの?こんどサプライズ?そう、サプライズでオ、オレが鍋作ろうかなって……」
「へー。それにしては、お鍋があるとことか詳しかったわね」
「……」
「晶」
「……」
もう声が出ない。
「あんたがちょっと他の男の子と違うことぐらい、ずっと昔から知ってたって。彼女なんていないんでしょ?」
「……」
「ここは、あんたの部屋ね?」
「うん。まぁ」
見るなって言ったのに、姉ちゃんは部屋の中をあちこち動き回って、バレんじゃないかってヒヤヒヤする。
「ねぇ。晶ー。この機械、何?」
「あ、それはゲルマニウム温浴器でデトックスの効果があって……」
「えっ?そんなの家に置いてんの?」
「あー、彼女がね」
「ふーん。豪勢な方なのね」
「それより鍋の作り方、早く教えてよ」
「そうね。キッチンはどっち?」
ヤバイ。
早く帰ってもらわないと、絶対ボロが出そう。
「そうそう。で、モツは新鮮なやつを……」
姉ちゃんは意外にもちゃんとしたもつ鍋の作り方を知ってて、
「下茹でとかいるの?」
「よく知ってるじゃん。さっと茹でるだけでいいのよ。他のお鍋はないの?」
「あるよ。これでいい?」
「……うん」
教えてもらってるときは順調だった。
「意外と簡単」
「でしょ?まぁ、お姉さまの教え方が上手いんだけどね」
無事に完成したもつ鍋。
二人で鍋を囲んだ。
誰かと家で食べるなんて何年ぶりだろ。
なんだかんだ言いながら、楽しかった。
このまま嘘を突き通せそうな予感。
「コーヒーでも淹れようか?」
「紅茶はないの?」
「ごめん。コーヒーしかない」
「女はね。コーヒーより紅茶がいいんだって」
「へー」
「ダイエットの本に書いてあった」
「あ、そう。じゃ今度から紅茶にする」
「……でも、晶は男じゃん」
「……あー、うん……彼女のために?」
「あ、そういうことね」
「あはは……もちろん」
ヤバイ。
ヤバイって。
何がヤバイって、姉ちゃんの目つきが変わってる。
あの目は、疑ってる目だ。
「晶が料理するの?彼女はしてくれないの?」
「あ、いや。普段は彼女がしてるよ。何て言うの?こんどサプライズ?そう、サプライズでオ、オレが鍋作ろうかなって……」
「へー。それにしては、お鍋があるとことか詳しかったわね」
「……」
「晶」
「……」
もう声が出ない。
「あんたがちょっと他の男の子と違うことぐらい、ずっと昔から知ってたって。彼女なんていないんでしょ?」
「……」
「ここは、あんたの部屋ね?」