あと一歩の勇気を―君が全てを失ったあの日、僕らは一体何ができただろうか―
「お前結婚願望あるんだ」
「いや?別にただ言ってみただけー」


秀俊が、開けたドアを閉めて朱が寝っ転がってるベットに腰掛けた。


「つか、お前……人ん家の部屋勝手に入って何漫画読んでんだよ……」


秀俊が何を言っても朱は、そのままの体勢を崩さず漫画を読みつづけている。


「んぁ?いやーさ思春期の男子らしくエロ本無いのかなー?と思って探したけど無かったからつまんねーと思って漫画読んでたの」
「おまっ仮にも彼氏の部屋来てエロ本とか探すか?普通」
「え~秀買わないの?エロ本」
「エロ本エロ本うるせぇな!俺だって買いたくても買えないんだよ!」
「やっぱ欲しいんだ」


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