ハート♡⃛ドロップス
慌てて木工室へ向かうと
学園祭の入り口に掲げるアーチを作成してる
凪生くんたちの姿が見えた。
「蛯原くん!定規貸してもらってもらえる?///」
「あぁ、いーよ。..はい。」
相変わらずクールな凪生くんのまわりで
女の子たちは赤い顔をして話しかける。
あの子定規手元にある...
凪生くんに話しかける口実はバレバレなのに
本人の凪生くんは気づかずもくもくと作業を続ける。
そんな姿がなんだか微笑ましかった。
「!!あ、片瀬さん。遅かったね。」
「うん、ちょっと提出物があって。」
わたしは他のクラスの子達とも親しく話すようになった。
「あ、用済んだ?」
「うんっ!どこまで進んでる??」
わたしはストンと凪生くんの隣にしゃがみこんで
作業を覗き込む。
「わぁ!!これ綺麗!凪生くんが書いたの??」
「うん。ダサくねぇ?」
学園祭の看板の文字が7色の絵の具で
すごくキレイに描かれてた。
「えー!!ぜんっぜんおかしくないよ!むしろ感動しちゃった!!なんか凪生くんてなんでもできるんだねぇ。」
そう言いながらわたしは筆と絵の具を持って
凪生くんのお手伝い。
勉強もできる凪生くんは
テキパキと仕事をこなすし
才能もあるみたい。