俺と私と制服と。
なんやねん!なんやねん!
絶対忘れへんからな!あのクソ警官!

なんやねん!なんで私が
こんな思いせなあかんねん!




涙がぽろぽろこぼれる。



なんで私が泣かなアカンねん。


足早に駅を立ち去り、
学校のすぐそばの交差点で
信号に引っかかる。


くっそ!なんやねん!?
なんで赤やねん!!
もう、信号にすらキレる私。


はよ変われや!











、、、、よし!変わった!



横断歩道を渡り切ると
その正面には小さな交番がある。
ここには私の親友、シンの
お父さんが勤務している。

「愛ちゃん、おはよう。」

今、挨拶してくれたのが
シンのお父さん。


「、、グスン、、おっちゃんおはよう。」


泣いてる私を初めて見るおっちゃんは
目を見開いて答える。


「どしたの?!何があったの?
慎一か!?あいつか!?」



「なんでやねん。(笑)
シンと違うで。まだ出会おてもないし(笑)

…朝からクソ警官に泣かされた。」


「クソ警官?どうゆうこと?
てゆうか、相変わらず
口が悪いな、愛ちゃんは(笑)」


「うん、おとーさん譲り(笑)
詳しくはまた話すわ!
もう、時間ないねん!
新学期早々遅刻はまずい(笑)
またあとでなー!仕事頑張って!」

「確かに遅刻はまずい。
気をつけていってらっしゃい。」

「行ってきまーす!!」
 
おっちゃんに、にっこり笑って
手を振る。


交番を過ぎてしばらく進むと
右手に見える校門が私の通う高校だ。

門をくぐった途端誰かがかなりの勢いで
誰か抱きついてきた。
多分あきちゃん。

でもかなりの勢いだったので
その反動でよろける。

「痛って、あぶなっ!!!」

やば!こける!


ガシッッ

間一髪のとこで支えが入る。

「あっぶねぇな!あき!気をつけろ!
こいつこれでも女だぞ!」

ガッチリとした腕で支えてくれてるのがシンだ。


「いや、一言余計やから。クソのっぽ。
でも、ありがとう。コケよった(笑)」


「あ、ごめんね、つい勢いづいちゃって(笑)
てゆうからぶ!おそいじゃない!!
待ってたのよ!でね。聞いて!
また、一緒のクラスよー!
私超嬉しい!
あ、あと、確かシンも一緒らしいわよ♥」


「ちょ、お前なぁ、
俺の事おまけみたいに言うなよ。」

「お!マジか!今年も頼んますぅ〜♥」



「あれ?らぶあんた泣いてんの?」

アキちゃんが私のほっぺのしずくに気づいて
拭ってくれる。



「やだ!泣くほど嬉しかったの?」
「違がうわい!!」
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