俺様王子
そしていつも通り授業が終わり、

放課後がやってきた・・・

「はぁ~。ついにきちゃったよ・・・」

「じゃあ、一ノ瀬と相沢は掃除な~。
サボんなよ~。」

出席簿を手に教室を出ていく先生。

サボらないように、私と茉桜は別の教室・・・

ハァーとため息をつきながら教室に向かい、

掃除を始める。


ガラッ

私は突然教室のドアが開いたのに気づき、

ドアのほうに目を向けると、

そこには、びっくりした顔でこっちを

見ている神崎くん・・・と美人な女のひと。

「あれぇ~?ここなら誰もいないと思ったんだけどなぁ~」

と、甘い声を出している謎の女・・・

「まぁしかたないですよ、また今度にしてもらってもいいですか?」

と天使のようにニッコリ笑う神埼くん。

「わかったぁ~神崎くん♡」

と言って帰っていく。

「はぁ・・・もうちょっとでヤれるところだったのによ。
お前のせいで台無しじゃねえか。
お前が代わりになってくれてもいいんだぜ?」

さっきまで天使のような笑顔だった神埼くんは

悪魔のように笑っていた・・・

この人は本当に神崎くん・・・?

私は頭をフル回転して考えたけど、やっぱり理解できない・・・

「あ、あの~」

私はおそるおそる声をかけてみた

「なんだ?代わり、すんのか?」

ドサッ

私は床に押し倒され、視界の中は神埼くんで

満たされた・・・

「んっ・・・んんっ!?」

突然口をふさがれた。

「んっ・・はっはぁ・・はぁ・・」

神崎くんは深い深いキスをしてから

こう言った。

「俺のことは誰にも言うな。
もしバラしたりしたら・・・わかってるな?」

ニヤッと笑った神埼くんの顔はやっぱり悪魔だった・・・
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