〈BL〉一時の幸福(しあわせ)〈短編〉
『一滴も残さずな』

飲み込むことに躊躇いはなかった。

「嬉しいね」

顕正は本当に
嬉しそうな表情(かお)をした。

『早く抱いて』

ねだるように
首に腕を回した。

「あんまり、煽るなよ」

そう言われると、
ますます、煽りたくなる。

俺は自分の隘路に
指を差し込んだ。

そこに差し込むのは
何も今が初めてじゃない。

「陽加!?」

顕正が 俺の行動に驚いてる。

『早く……』

呼び出された時、
少しだけこういう展開を
期待してた節があった。

「本当にいいのか?」

無言で頷き、促した。

「多分、泣かれても
途中で止めてやれない」

それでもいいという
意味を込めて
もう一度、頷いた。

隘路から指を抜くと
顕正の熱いものが一気に入ってきた。

『あぁぁ……はぁ、はぁ……』

凄い……

顕正のが俺中に入ってる。

『んん、ぁぁ、』

ある一点を突かれるとヤバい。
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