偽人〜消えるのはもう一人の自分か、それとも…〜
事件は体育の時間におこった。

今日は、体育でバスケットボールをやる予定だ。

運動が好きな亜理紗ちゃんはいつもより気合いが入っていた。

「緊張するね…」

「うん…」

私や花穂ちゃんとは違って。

『ピーーーーーーーッ』

笛がなった。試合が始まる合図だ。



何分たっただろうか。私のチームは4点、相手チームは3点、と
1点リードしている。

「花穂ちゃん!あとちょっと頑張ろう‼︎」

「うんっ!」

「亜理紗ちゃんっパスッ!」

美桜菜ちゃんがパスをした。
その時っ!

『バタンッ』『ボスッ』




亜理紗ちゃんが滑って転んだ。そして、パスされたボールは亜理紗ちゃんの…


顔にあたった。
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