隣のあなた。


私の手を握りしめながら

「俺はどんな事があっても紗織を手放したりはしない」


そう言って、私の方を見てくる敦司さん
寝起きなのか
だるそうに頭をかきながら起き上がる


「俺は紗織を一人にしない」
「だから…泣くな」


そう言って私の手を握ってくれる
そして、敦司さんの言葉に
初めて自分が泣いてると気がついた


『な、泣いてないっ、ただ……』


ただ……何?
目にゴミが入った?
なに、言い訳してるの……
敦司さんに言い訳なんて……
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