隣のあなた。


いつものように
家事をこなし、みんなの帰りを待つ


必ずっていいほど
お義父さんが一番に帰ってくる
そして、愛美さん、敦司さんの順番


「紗織、このまま一緒に住まないか?」


お義父さんが晩酌をしながら言う


『えっ?…このまま?』


「うん、紗織をなるべく一人にならないように、私達でカバーしていく」
「…敦司がいて、紗織がいて……愛美がいる生活がこんなに良いとは思わなかった…って言うか忘れていたよ」


お義父さんは照れ臭そうに言う
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