隣のあなた。


「マンションは会長が一番気に入っていたモノを、紗織様の名義にさせていただきます……そして、今後大蔵財閥との関わりを持たないと一筆書いていただければ幸いです」


マンション……私名義に?
それを了承すれば
この人たちと二度と会わなくて済む


『……わかりました、今宮さんがおっしゃる通りにします』


私は承諾した。
これでいい。
これしか私には選択肢がない。

何よりも
この人たち、会ってから
遺産の話ばかりで
本当に嫌だった。
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