隣のあなた。

「だって、どこの誰だかわからなく、ずっと気になってたのが隣人よ?」


まぁ……確かに。


「やっぱり運命の人なのよ」


愛美さんうっとりしながら話す
どうやら、運命って言葉に弱いらしい


「運命の人がどうしたの?」


私と愛美さんの会話に参加してきたのは


……徹さんだった。



「冴島さん、お疲れ様です」
「冴島さん、とうとう紗織にも運命の人が現れたんです」

愛美さんは楽しそうに言う
そして、私は見逃さなかった
徹さんが一瞬、顔を歪めた事を…
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