隣のあなた。

「ちょっと我慢してて……」


そう言って私のシュシュで私の髪を束ね、徹さんに殴られた頬を触れた


そして……なぜか消毒をして
処置をしてくれた。


『なんで消毒なの?』


「ん?ここ、叩かれただろ?触れられたとこは消毒……」


その理由がおかしくて笑ってしまう


『変なの。そんな事言ったら全身消毒しなきゃならないね』


私が笑って言うと

敦司さんはいつになく真剣な顔で


「そのつもりだけど」


そう言って私の腕を消毒シートで拭き始めた。
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