大嫌いな社長に復讐を…。~意地悪社長VS子持ち家政婦の恋の行方は!?~②巻。
包丁で野菜を切っているとアイツが冷蔵庫を開ける。
そして飲み物を取り出す。
「お前…あれ本気で言ってるのか?」
「えっ?」
切っていた包丁を止めてアイツを見た。
飲み物を飲みながらジッと私を見る。
ドキッと思わず心臓が高鳴ってしまった。
「それは…その…」
嫌だとかそう言う訳じゃない。
ただ恥ずかしいだけ…
「俺は、あんな理不尽な理由で籍を入れたい訳じゃないからな。母さんだって、そんなの望んでいない」
直輝…
「お前が望むまで待つが、早くしろ」
ぶっきらぼうな言い方をしながら行ってしまう。
「……。」
そんな言い方したら顔が赤くなるじゃないのよ。
何だか頬が熱くなってしまう。
籍に入れたら…本物の夫婦になる。
そう思うと何だか気恥ずかしくなった。
翌日。
私は、美桜を連れて幼稚園に向かう。