大嫌いな社長に復讐を…。~意地悪社長VS子持ち家政婦の恋の行方は!?~②巻。
「そうお約束ごとよ。一緒に居られるように」
婚姻届を見ながら言った。
復讐を誓ってこの家に来た時には、思いもしなかった。
大嫌いで…憎いと思っていたはずなのに
いつの間にか
アイツの事ばかり考えるように。
惹かれてしまうなんて…夢にも思わなかった。
今もまだ…不思議な気持ちだ。
そうしたら美桜は、ニコッと笑いながら
「おやくちょくは、指切りげんまんよ?ママ…おじいちゃんと指切りげんまんね」
そう言ってきた。
「フフッ…そうね。
指切りげんまんしないとね」
クスッと微笑んだ。
約束事…
この紙切れ1枚でもそれぐらいの効果があるのね。
夕食は、アイツが遅くなると言うので先に済ませて美桜と香月をお風呂に入れて寝かしつける。
アイツが帰って来たのは、22時過ぎだった。
「お帰りなさい」
「ただいま…先に寝てても良かったんだぞ?」
「ううん。ちょっと、あなたに話したい事があって…」
言いにくそうに言う。