恋する淑女は、会議室で夢を見る

・・・



だから、
エレベーターに乗った時、
いきなり壁に押しつけられるようにして


!!!


荒々しいキスをされることになるとは
夢にも思っていなかったのである。


「―― ゃ

  やめて!」

突き放すようにして逃げようとする真優の手首を
マー先輩はガッチリと掴み、真優を見下ろした。

ハァ
 ハァ…


「…真優、KIRITANIはすぐに辞めろ」



「ぇ?」



―― マー先輩?…




チン


エレベーターがロビーに到着したことを知らせるベルが鳴って初めて
マー先輩は真優の腕を掴んでいた手を離し
隣に立って、真優の手を繋いだ。




エレベーターの扉が開き
マー先輩に強引に手を引かれるようにしてロビーにでると、




「… 専務」


そこには桐谷専務と
西園寺洸、そして西園寺洸の秘書 鈴木翼がいた。


軽く頭を下げた白木匡は
真優の手を引いて、そのまま駐車場へのエレベーターに向かおうとしたが
立ち止まって自分のスマートフォンをチラリと見た桐谷専務は、微かに首を傾げて
振り返りざまに真優に声をかけた。


「…あ ちょっと
 青木さん

 ちょうどよかった
 君にちょっと付き合ってほしいんだ」





・・・
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