恋する淑女は、会議室で夢を見る
眠りの中に落ちてゆく真優の手から
ユキがそっとアップルティの入ったカップをとった。
夢の中で
真優は遥人の腕の中にいた。
遥人の唇が近づいてきて
そっとキスをした…。
軽く触れるだけの、
優しいキスを。
夢の中で真優は
ほんのり甘くて清々しい遥人の香りに包まれた。
その香りと
しっかりと体を抱き寄せる腕の力強さに
なんだかとても安心できて…
こぼれる涙を遥人にぬぐってもらいながら
真優はそっと瞼を閉じた…。
”大丈夫だから”
そう囁く優しい声を 聞きながら――…
真優は夢の中で
安らかな眠りについた…。