恋する淑女は、会議室で夢を見る
*...*...*...*...*
そして…
「じゃあ 出かけるか」
「はーい」
氷室先輩とのランチタイム。
午後いち番で取引先と約束があるので、
その前に 途中で食事を済ませることになっている。
・・・
今日は先輩が行きたいところに連れていってくださいと言って
氷室先輩が選んだ店はイタリアン。
そこは、
客席が個室のようになって落ち着く店だった。
「しかし、真優があの青木の娘だったとはなー」
話はやはり週末の披露宴のことになる。
「みなさん優しいんですね
LaLaさんまで…
ほんとお礼を言っておいてくださいね!先輩
ほんとに ほんとに 助かりましたっ!
桐谷さんだってあんなことまでして…
でも あれか
私がKIRITANIの社員だから」
「それは違うだろ
真優が大恥かいても
知らぬ顔してクビにすりゃ済む話だ
真優を助けたのは、
真優を認めたからだよ
俺たちは人助けをするほど
甘くはない」
「…え?」
「お前がいい娘だと思ったから
みんなが寄ってたかって助けたのさ」
仁が優しく微笑む。
「…あ
ありがとうございます」
どうにもこうにもこそばゆく
真優は頬を染めて照れながら、ポリポリと頭をかいた。