俺の彼女の電波ちゃん。
「ゴゴゴゴゴゴゴゴ…」

今度は郷愛が効果音を口で言いながら、俺の肩で立ち上がった。


女の子の心配と期待が混じった視線を感じる。

いや、それは俺の気持ちかもしれない。


俺は郷愛の脚を手で支える。



なんで一般高校生がこんな雑技団のようなことをしているんだろうという気持ちが頭をよぎる。




「もう少し…!!」


郷愛は片手、その小さい手のひらを遠慮なく俺の頭に押さえつけるように乗せて伸び上がる。


肩がやばい肩がやばい……!



「頑張れ!ラバーガール!」


女の子の声援が飛ぶ。嬉しいけどラバーガールって名前に力が抜けるよ!

タカハーシも頑張ってるから応援して!!!



そんなことを思っていると


「よっしゃあああああああい!!!とったどーーーーー!!!!!!」


郷愛が可愛くない大声を上げた。



その声につられて上を向く。


うわっパンツ丸見えじゃん!!


しかもイチゴ柄!




< 19 / 39 >

この作品をシェア

pagetop