俺の彼女の電波ちゃん。
郷愛は俺の肩から飛び降りるようにして降りると(グボア!!という声が出てしまうくらいこれが一番痛かった。タカハーシのことももう少しいたわって欲しい。)



女の子の手に風船を握らせた。



女の子はパアアアと顔を明るくした。


「ありがとう!!!ラバーガール!!!!」



「真っ直ぐ自分の言葉は曲げない。それが私のヒーロー道よ。」


郷愛は微笑んで女の子の頭を撫でた。


忍びみたいな動きはしたが名ゼリフまるパクリはどうかと思うぞ。



やれやれ。帰ったら湿布を貼りまくらなきゃ……



そう思い、肩をさすっていると、女の子がテテテテと走ってきた。


そしてニッコリと俺に微笑むと


「タカハーシもありがとう。かっこよかった!」



「おう。正義の味方は市民の味方だ。」


邪気のないその笑顔に思わず照れて政治家みたいなことを言ってしまった。


小さい子はいいなぁ。無邪気で。



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