さくら


首筋、耳朶、志信が桜子にマーキングをするように順番に唇をつけていく。


いつの間にか桜子の着ていたニットが捲られ、身体を隠すものが徐々に取り払われた。




愛してる、愛してる、愛してるーーー。





桜子の身体を優しく暴いていく志信に、何度も何度も伝える。




「桜子、いっぱい家族作ろうな」




きっとそれは家族を亡くしてしまった志信の心からの願い。


桜子は息をつくのも苦しいくらい翻弄されているのに、それでもコクリと頷いた。



志信の願いも、桜子の想いも、きっと2人で叶えていける。


それは未来への希望。


それはきっと幸せへの予感ーーーー。









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