さくら
「オレはさ、もうずっとお前が可愛い。傍にいて欲しいって思ってるよ」
いつもと変わりない朝倉の口調。
普段と同じ熱で紡がれる愛情を伝える言葉。
あまりにさらりと、さりげなく伝えられたその言葉が桜子を驚かせる。
「あ・・・・・さくらさん・・・・・?」
「びっくりした?」
「びっくりっていうか・・・・・」
どんな風に反応していいのか、恋愛に慣れていない桜子は軽くパニックになる。
「高校生になったお前と久しぶりに会ったときに驚いた。綺麗で素直で、真っ直ぐに育ってて」
「そんな・・・・・わたし・・・・・」
朝倉がパスタを口に運び、咀嚼しながら微笑する。
「だけどどんなにお前がオレを慕ってきても、愛しい気持ちが募っても、オレはお前に手が出せなかった」