さくら


「なっ・・・・・なんか朝倉さんの今迄の恋愛見えたような気がする。『わたしより仕事の方が大事なんでしょ』って最後は言われてきた?」

「・・・・・正解」

「うたた寝してしまうくらい忙しくて疲れてるのに時間を作って会おうと努力してることを評価して欲しいのにね」

「桜子くらい優しくて物分りのいい彼女ならラクでええのにな」

朝倉が桜子を見つめてため息混じりにこぼす。

「ちゃんと分かってくれる人がいてるよ。朝倉さん、素敵やもん」

「・・・・・・・・・・せやけど桜子はオレのことお呼びやないやろ?」

「え・・・・・・・・・・?」

「オレのこと素敵やと思うけどカレシにとは思わへん」

「朝倉さん・・・・・?」

パスタを絡めようとしていた桜子のフォークが止まり、少し可笑しそうに表情を緩める朝倉を見つめる。
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