さくら


185センチの長身、高校時代からラグビーで鍛えた筋肉質な身体の割に厳つい感じがあまりしないのは細面で優しげな双眸のせいだろうか。

いただきますとキチンと手を揃えて言った志信が旺盛な食欲を見せる。

「桜子、お前ずっと一人でオヤジの面倒みてんの?」

焙じ茶を差し出した桜子に志信が聞く。

「一人ではないです。昼間はウメさんが手伝ってくれたりするし。それに院長先生、身の回りのことは結構自分でしはりますよ」

「そうか」

「当たり前に暮らしたいそうです。さすがに医院はお休みされてますけど」

「病院は?」

「青木先生が2,3日に一度往診に。いい話し相手みたいですよ。志信さんが戻ったら診療記録を全部データで渡すって」
桜子が淡々と話す。
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