こんなお葬式【長篇】
その時、仕事を終えた献茶の御姉さん達の姿がドアの隙間から見えた。

彼女達は通夜式が終わり、通夜振る舞いの世話をし、遅れて駆けつける者を案内し、全てが落ち着くのを見計らい会館を後にする。

僕は先程のお礼を言おうと、部屋を出て御姉さん達の見送りに席を立った。


献茶の御姉さん達とは仲が良く、ことさら僕は可愛がられていたのだ……。

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