ケータイうさぎと意地悪先輩。FINAL
キッチンに向かうと、テーブルの上には、4つのほかほかのオムライスと薔薇の花びらが散りばめられたホールのケーキが皿に乗っかっていた。
エプロン姿のお母さんが、立ちながら私達を見る。
「話は済んだ?」
「どうして、ケーキが……」
「去年の誕生日、うさ葉引きこもってたでしょう?」
あっ……。
瀬名君に裏切られ、雨瀬先輩に別れを告げられ引きこもった時のことを思い出し、ズキンッと心が痛む。
「だから、今年はうさ葉とねこ葉と一緒に食べたいなと思って」
お母さん……。
「良かったら雨瀬先輩も食べて行って」
「いや、でも……」
「いつも送り迎いしてくれてるお礼もあるし、遠慮せずに、ね?」
え?