ケータイうさぎと意地悪先輩。FINAL
「うん。野山こそ、顔色悪いけど大丈夫?」
「大丈夫。それより、これ」
私は犬垣君に自分の携帯を手渡す。
「持ってて。少しは具合良くなると思うから」
「悪いな。ありがと」
そして数分後、病院に電話して幸い一軒目の病院で受け入れが可能ということで、
「病院へ向かいます。シートベルトを締めて下さい」
と、救急隊員が言った。
私は救急車の後ろの空いている扉から雨瀬先輩を見る。
「先輩、K病院です」
「分かった。後から行くからな!」
私と犬垣君はシートベルトをカチッと締める。
後ろの扉がガタンッと閉まり、サイレンを鳴らし、病院に向かって救急車が動き出す。
外見えないし、意外と揺れる……。
救急車ってこんな居心地悪かったんだ……。