ケータイうさぎと意地悪先輩。FINAL
それから、事故について救急隊員に色々聞かれる内に病院に着くと、絵美ちゃんは看護師に質問攻めを受けながら、ストレッチャーに乗せられたまま診察室へ運ばれて行く。
犬垣君は酔ったのか、唇も顔面も真っ青で気分が悪そうだった。
「犬垣君、大丈夫?」
「吐きそう」
「えっ……」
「2人共、気分悪そうだけど大丈夫?」
優しそうな20代の看護師さんが声をかけてきた。
「私は大丈夫ですが、犬垣君、酔って吐きそうだって……」
「車酔いね。今すぐ出そう?」
「いや、でも、ふ、袋か何か下さい……」
「分かったわ」
そう言うと、看護師さんがトレーを持って来てくれた。
犬垣君はトレーをもらう。
私と犬垣君は看護師さんと一緒にロビーに向かう。
「とりあえず、ここで待ってて。何かあったら言ってね」
「あの」
私は看護師さんに話しかける。