ケータイうさぎと意地悪先輩。FINAL

 しばらくして、4階の音楽室に着いた。


 お、音楽室……?


 優人君は鍵を開け、ガラッと扉を開けると、私を連れたまま中に入る。

 机と椅子がずらりと並んでいて、音楽室の正面には緑色の黒板があり、左側にグランドピアノが1台置いてある。

 優人君はグランドピアノの前まで歩いていく。

「僕、昼はいつもここで練習してるんだよね」

「そ、そうなんだ……」


 お昼もピアノ練習してるなんて、すごいなぁ……。


「うん、だから、停学が解けて一週間ぶりにまたこのピアノ弾けると思うと嬉しいよ」

 優人君はそう言うと、鍵でグランドピアノを開け、重い蓋を両手で上げる。

「適当に座ってて」

「うん」

 私はふと窓の外を見ると、鮮やかな青空の下、青々とした葉を茂らせた桜の木が立っていた。

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