ケータイうさぎと意地悪先輩。FINAL
みっちゃんはすぐに目線を雨瀬先輩に移す。
「雨瀬先輩、遅れてすみません」
「いや、それはいいけど、犬垣君の家ってここから近いのか?」
「はい、近いです。何度か言ったことあるので」
みっちゃん、犬垣君の家、何度か言ったことあるんだ……。
彼女だし、当たり前だよね……。
「じゃあ、行こうか」
雨瀬先輩がそう言うと、
「はい」
とみっちゃんは答え、私は頷く。
そして、校門を左に曲がり、みっちゃん、雨瀬先輩、私の順で横に並んで歩道を歩き始める。
歩道の左側には木々が生えていて、右側は2車線の道路になっている。
「雨瀬先輩」
みっちゃんが声をかける。
「ん?」