ケータイうさぎと意地悪先輩。FINAL

「ごめんね……」

 私が震えた声で謝ると、

「っ……」

 みっちゃんの目が揺れる。

 ――――ダッ!

 私は犬垣君の部屋から飛び出す。

「うさ葉っ!」

「野山っ!」

 雨瀬先輩と犬垣君が同時に叫ぶ。

 私は階段を駆け下りると玄関で靴を履いて、鍵を開け、外に飛び出す。

 右手に鞄を持ってただ真っ直ぐ走る。


 みっちゃんの言うとおりだ……。

 犬垣君がこんなひどい目に合ったのも、瀬名君が襲われたのも、絵美ちゃんがバイクに引かれそうになったのも、みっちゃんやりすなちゃんが悲しい想いしたのも、全部、全部、私のせいだっ……。

 みんな、みんな、ごめんね……。

 ごめんなさい――――……。

< 341 / 700 >

この作品をシェア

pagetop