ケータイうさぎと意地悪先輩。FINAL
「うさ葉っ!」
雨瀬先輩が後ろから駆けてきた。
私はハッとする。
雨瀬先輩……!!
私は追いつかれないよう全力で走る。
でも、足の遅い私はすぐに雨瀬先輩に追いつかれ、
――――グィッ!
と、強く腕を捕まれた。
「うさ葉、何やってんだよ! 一人で勝手に飛び出すなよ! 危ないだろ!! 黒うさぎに襲われたらどうするんだよ!?」
雨瀬先輩に勢いよく怒鳴られ、私の両目からポロポロと涙が零れ落ちる。
雨瀬先輩はハッと我に返る。
「ご……、ごめんなさい……」
「いや……、俺の方こそごめん……」
「……ねぇ、先輩」
私は弱弱しい声で言う。
「ん?」