ケータイうさぎと意地悪先輩。FINAL

 犬垣君は真っ直ぐみっちゃんを見る。

「瀬名の話聞いてて分かったと思うけど、野山の時も佐熊の時もこうやって助けただけなんだ。だから、2人とは何もない。信じてくれ」

「…………分かった」

 それを聞いた犬垣君が、花村、と言いかけた時、

「じゃあ……犬垣、キスして証明して」

 と、被せるようにみっちゃんが言った。

 その発言にみっちゃん以外全員が驚く。


 え……、キ、キス……!?


「そ、そしたら……、信じて許すから……」

 みっちゃんは、林檎のように顔を赤らめながら言う。

「……分かった」

 犬垣君は震えた声でそう言うと、みっちゃんの肩を左手で掴む。

 肩を掴んだ犬垣君の手は、微かに震えている。


 な、なんだか、ドキドキするよっ……。


 みっちゃんは、ぎゅっと両瞼を瞑る。

 徐々に犬垣君の唇が近づいていき――――、犬垣君はみっちゃんの唇に自分の唇を重ねた。
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