ケータイうさぎと意地悪先輩。FINAL

 みっちゃんと犬垣君の暖かな吐息が重なる。

 曇り空から少し霧雨が降ってきた。

 霧雨が私達の制服を濡らしていく。

 2人のキスシーンを目の当たりにした絵美ちゃんの目が切なさでいっぱいになる。

「絵美ちゃん…………」

 私は小さな声でぽつり呟く。


 みっちゃんと犬垣君が幸せなのは、嬉しい。

 だけど、絵美ちゃんの気持ちを思うと、切なくて……。

 胸が、ぎゅっと絞り上げられるように苦しくなった。


 犬垣君が唇を離すと、みっちゃんと犬垣君の甘い吐息が同時に漏れる。

「……犬垣」

「ん?」

 みっちゃんはちょっぴり涙ぐむ。

「今まで……、ごめんね……」

「ううん」
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