ケータイうさぎと意地悪先輩。FINAL

「進路、お嫁さんかぁ、うさらしいね」

 優人君はにっこり笑う。

「えっと、優人君あのねっ、お嫁さんってつい書いちゃったけど、K城大の文学部が本当の進路でっ……」

 優人君はびっくりする。

「K城大って……お嬢様学校じゃん!!」

「う、うんっ……」

 私はしゅんとする。

「どうしたの?」

 優人君が心配そうな表情で尋ねてきた。

「K城大の文学部受けるのは決めてるんだけど、目指す職業がまだ決まってなくて……。
 GW(ゴールデンウィーク)に絵美ちゃんと一緒にK音大の演奏会見に行ってね、雨瀬先輩の歌う姿を見て、私も立派な職業に就きたい、目指したい! って思ったんだ。
 優人君、私に合う何か良い職業ないかなぁ?」

「う~ん、うさに合ってる職業か……」

 優人君は考える。

「図書館司書とかはどう?」

「え、図書館司書って?」

「図書館司書知らない? 図書館の本を整理したりする仕事で、うさ、中学の時よく本読んでたしぴったりだと思う」


 そんな仕事あったんだ……。

 図書館司書なら、声楽の楽譜とか探したり出来るし、先輩の役に少しは立てるかもしれない。
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